ドローンを飛行させる赤外線調査
建物は建築基準法に基づいて、耐久性や劣化具合などを定期的に報告しなければなりません。
JSDAはその外壁調査を専門的に行なっています。
従来の外壁調査といえば、人がローブでぶら下げたゴンドラや足場を使用して直接壁を打診する方法が主流でした。
JSDAでもそのロープ打診方法は可能ですが、それ以外にも赤外線を用いた方法も用意されています。
地上から照射する形なので、ゴンドラなどを設置する必要がありません。
その分コストを抑えられて、打診の際に発生する音が悪影響を及ぼす場所でも使用できるのが強みです。
料金は1m平方単位で設定されていて、対象の範囲が広くなるにつれて単価が安くなります。
サーモグラフィーによって、タイルが浮いているなどの劣化部分を濃い色で表示することで判断できます。
ただ直接の照射にはある程度の距離が必要で、あまりに高過ぎる部分では対応しきれません。
そんな時にはドローンを使用する方法もあります。
4枚のプロペラによる安定した飛行が実現でき、数十cmのサイズなので、ある程度の狭さであっても対応可能です。
そこに数多くの調査を行なってきた知識と経験を加えることで、精度の高い結果となります。
もちろん赤外線以外のカメラも搭載可能なので、鉄素材の錆び具合なども確認できます。
それをリアルタイムで受信したり、録画するなど確認方法は様々です。
よほど広い範囲でない限り1日で完了するため、早く結果を知りたい場合にも活用できます。